2026年6月 アーカイブ

2026年6月17日

(JRFU通達 2026.6/15) ルーリング-ラック

日本ラグビー協会からラックに関するルーリングの通達がありました。
ラックからボールを出すプレーヤー(HB及びHBが遅れた際・HBがラックに巻き込まれた際にHBの役割を担うプレーヤー)についての確認事項です。

明確化の要請
スクラムハーフがラックの最後尾の足より後方に位置し、手でボールを動かす行為は、ラックに関する競技規則に則ったプレーと解釈されるのでしょうか。

参照すべき競技規則の条項文:競技規則第 15 条 ラック ラックにおけるオフサイド-15.4:
各チームに、いずれかのラックの参加者の最後尾の足を通るトライラインと並行なオフサイドラインがある。そのポイントがトライライン上、または、トライラインの後方にある場合、そのチームのオフサイドラインはトライラインとなる。
ラックの最中⁻15.11:
ラックが形成されたら、いずれのプレーヤーもボールを手で扱ってはならない。ただし、ラックが形成される前に立っている状態でボールに手を置くことができた場合を除く。

ラグビー委員会の指定メンバーによるルーリング 回答:
参照されている競技規則は、競技規則の一部を構成する「ラグビー憲章」と併せて読む必要があります。これらは、「プレーの継続性」と「ボール保持の継続性」との本質的な均衡を確立することを目的としています。
ラグビー憲章では、ラグビーユニオンという競技においてこの両者が等しく重要であることが強調されており、「争奪」への言及が 9 回、「継続性」への言及が 8 回なされています。

本件の文脈においては、対象となっているラックは、すでにボールの争奪が終了し、ボールが確保された状態を示しています。その後、ハーフバック(またはその役割を担うプレーヤー)がプレーの継続性を確保するためにボールを動かしている状況です。
ご指摘の競技規則は、主としてボールの争奪に関する局面に焦点を当てています。しかしながら、マッチオフィシャルはラグビー憲章の趣旨も踏まえたうえで、競技規則を適用しなければなりません。

スクラムハーフ(またはハーフバック)の当該行為は、競技規則の文言上は違反に該当するようにも見えますが、実質的な影響を及ぼす不正なプレーとは認められません。そのため、マッチオフィシャルはプレーの継続性を重視し、競技を継続させています。

マッチオフィシャルに対しては、この考え方はボールの争奪が明らかに終了している場合にのみ適用されるべきであることを改めて周知します。 また、2024 年 3 月に示されたガイドラインにあるとおり、ラックにおいて「ボールがチームによって明確に確保され、プレー可能な状態となった時点」で、速やかに「ユーズイット」をコールすることも併せて徹底されるべきです。
これにより、追加のプレーヤーがラックに参加するための時間を減らすことができます。

通達対象:加盟協会、競技運営関係者、加盟チーム


2026年6月8日

第45回九惑ラグビー鹿児島大会

6月6・7日に九惑鹿児島大会が開催されました。この大会は九州各地の惑ラグビーククラブが毎年1回試合を通じて交流するもので、各県持ち回りで開催されます。
13チームが参加しましたが、最近の傾向として主催県・近隣県以外は赤パン・白紺パン各カテゴリーで単独チームでの参加が少なくなりました。我が佐賀惑葉も少数精鋭のチームで参加し、前夜祭・試合を通じてラガーマン同士の友情を確かめ合いました。
昨年に引続き「惑ラグビーの老舗」である東京都の不惑倶楽部も参加して大会の雰囲気を盛り上げてくれました。
不惑倶楽部と連合した赤パンツ参加者は洗練されたチームと一緒にゲームをすることでラグビー文化の違いを肌で感じ取ることができました。今大会の収穫の一つとなりました。
白紺パンツも玄海OP・山鹿ゆ惑との連合でしたが、相手の宮崎未惑と白熱したゲームを展開し、体を張ったプレーやディフェンス、またスクラムで惑葉の存在を示してくれました。結果的に各カテゴリーすべてで勝利しました。

前夜祭では鹿児島伝統文化の火消し纏の歓迎アトラクションがありましたが、何よりの歓迎は桜島の爆発です。当日未明より灰雨が降り注ぎ、道路・車が灰で一杯でした。但し100%の雨予想が日差しも見えるラグビー日和りに変わったことで、主催者をはじめ参加者一同一安心しました

来年は大分県での開催が予定されています。近隣県ですので万難を排して単独チームで参加できるよう頑張りましょう。


2026年6月2日

(JRFU通達 2026.5/18)競技規則の適用ガイドライン-モール

日本協会より「競技規則適用ガイドライン―モール」についての通達がありました。2026年6月1日より開始される新規大会より適用されます。
モールについての競技規則の適用(特にラインアウト内でのオブストラクション)が厳密化されるようですので確認をお願いします。

主要メッセージ
‐モールは、ボール争奪の重要な局面であり、攻撃側・防御側の双方が競技規則を遵守することが求められる。
‐プレーヤーは、モールに参加(または再び参加)する際、モール最後尾のプレーヤーにバインドしなければならず、2人以上でチェーンを形成して横や外側から回り込むように参加してはならない。
‐モール外側にバインドしているプレーヤーは、もう一方の腕でボールを争ってもよく、またモールを押し続け/ドライブし続けてもよいが、モールを引っ張る/引きずる位置にいてはならない。
‐プレーヤーが優位性を失い、モールを引っ張る、または引きずる位置に移動した場合、その争奪から離れなければならず、離れない場合は、罰の対象となる。
‐プレーヤーは、バインドが外れた場合、または押す/ドライブする位置にいない場合、モールから離れなければならない。

モール(ラインアウトから形成されるものを含む)に参加するプレーヤーは、ボールの争奪、またはフィールドポジションを獲得・防御するために押す/ドライブすることが求められる。

モール
モールの目的は、競技規則において「プレーヤーに地面についていないボールを争奪させることである」と定められている。
チームがモールを形成、またはモールを防御しようとする場合は、合法的に行わなければならない。
- 競技規則9.3:プレーヤーは、相手がボールキャリアーをタックルする、または、タックルしようとするのを故意に妨害してはならない。罰:ペナルティ
ラインアウトにおいて、リフターはジャンパーを地面に戻す際、ジャンパーの前に立ってはならない。相手側には、地面に戻ったジャンパー(ボールキャリアー)に対してタックル、またはドライブするための「アクセス」が確保されていなければならず、これが妨げられている場合は、オブストラクションとなる。
- 競技規則16.2:ボールキャリアーからボールを奪ったプレーヤーは、ボールを運ぶまでそのプレーヤーと接触していなければならない。罰:ペナルティ
これは、モール内において、ボールを後方の味方プレーヤーへ渡し、その前方に他のプレーヤーが位置することでオブストラクションを生じさせる、いわゆる「ロングアームトランスファー」または「サイドウェイズトランスファー(シフトドライブ)」を禁止するものである。
- 競技規則16.3:形成されたモールは、トライラインの方向へ前進していかなくてはならない。
モールの本来の意図は、両チームが相手側トライラインへ向かって押し合いながら争奪を行うことである。
- 競技規則 16.5:プレーヤーは、オンサイドの位置からモールに参加するか、ただちにオフサイドラインの後方 へ下がらなければならない。 罰:ペナルティ
- 競技規則16.7:モールに参加するプレーヤーは、以下のことをしなくてはならない:
a. オンサイドの位置から参加する。
b. モールの中の最後尾のプレーヤーにバインドする。罰:ペナルティ
これは攻撃側・防御側の双方に適用される。攻撃側において、遅れて走り込んだプレーヤーがモール最後尾のプレーヤーより前方でモールに参加した場合、罰の対象となる。
プレーヤーは、既にモールに参加している最後尾のプレーヤーにバインドして参加しなければならない。2人以上でチェーンを形成し、相手側モールの側面へ回り込むように参加してはならない。
- 競技規則 16.10:モールの中にいるプレーヤーは全員、モールの中に引き込まれているか、バインドされていなければならない。ボールを保持しているプレーヤーは、モールの中で、横や後方に移動してはならない。 罰:ペナルティ
追加のプレーヤーが参加する中で、チームがモール後方でボールを保持したい場合、ボールはモール内の最も後方のプレーヤーへパスまたは運ばれるべきである。
- 競技規則 16.11:プレーヤーは、以下のことをしてはならない:
a. モールを故意に崩す、または、モールの上に飛び乗る。
b. 相手側のプレーヤーをモールから引きずり出そうとする。罰:ペナルティ
モール中における引きずる(または引っ張る)行為は、罰の対象となる。
プレーヤーがモールにバインドしている、または他のプレーヤーによってモールに巻き込まれている(“捕まえられている”)状態で、ボールまたはボール周辺のスペースの争奪に関わっている場合、そのプレーヤーは引き続き争奪を行うこと、またはトライラインへ向かってモールを押す/ドライブすることができる。
モールの外側にいるプレーヤーは、元のバインドを維持しなければならず、また、ボールまたはその周辺のスペースの争奪に関与することなく、リフターまたは形成されたモールの周囲を回り込み、攻撃側チーム側に出るような動きをしてはならない。さらに、モールを引っ張る/引きずる位置にいてはならない。
プレーヤーがモール内で優位性を維持し、かつ腕および肩を用いて合法的にバインドした状態を維持している場合、ボールまたはスペースの争奪を継続することができる。一方で、優位性を失い、モールを引っ張るまたは引きずる位置へ移動した場合、そのプレーヤーはモールから離れなければならず、そうしない場合は相応に罰される。
プレーヤーが合法な位置でなくなった場合は、直ちにモールから離れ、自チーム側(最も後方のプレーヤーの後方または横)からモールに再び参加する、または自チームのオフサイドラインに戻らなければならない。

オフサイドライン‐モール
<オープンプレーでのモール>
- 競技規則 16.4:各チームに、自チームのトライラインに一番近いモールの参加者の最後尾の足を通るトライラインと平行なオフサイドラインがある。その足がトライライン上、または、トライラインの後方にある場合、そのチームのオフサイドラインはトライラインとなる。

<ラインアウト時に形成されたモール>
- 競技規則 18.32:ボールが投入され、プレーヤーか地面に触れるまで、ラインアウトプレーヤーのオフサイドラインは、マークオブタッチである。その後は、ボールを通る線になる。 罰:ペナルティ
- 競技規則 18.33:マークオブタッチでラック、または、モールが形成された場合、参加しているプレーヤーは、以下のいずれかを行うことができる:
a. ラック、または、モールに参加する。
b. ラック、または、モールの中にいる味方の最後尾の足を通る線であるオフサイドラインまで後退する。
- 競技規則 18.37:ラインアウトが終了するのは、ラック、または、モールが形成され、その中にいるプレーヤー全員のすべての足が移動してマークオブタッチを越えた場合。
したがって、モール形成中にボールを追い越したプレーヤー、ボールより前方でモールに参加したプレーヤー、またはモール最後尾の足より前方に留まり続けるプレーヤーは、オフサイドとなる。
オープンプレーから形成されたモールにおいては、モール外側のプレーヤーは、合法的に参加し、かつバインドを維持していなければならず、直接的にボール争奪へ関与するか、またはモールを押す/ドライブしていなければならない。また、相手プレーヤーをモールから引っ張る/引きずること、および、ボールをプレーしようとして待機しているプレーヤーを妨害することは認められない。

■通達対象:加盟協会、競技運営関係者、加盟チーム



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